学校の歯科健診 歯ならび・かみ合わせ

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学校の歯科健診で、歯ならび・かみ合わせを指摘されました。

(主に宮城県を例にした説明となります。)

学校歯科健診では、「顎関節」、「歯ならび・かみ合わせ」、「歯の汚れ」、「歯肉の腫れ」、「むし歯」等のチェック欄があり、多くは0、1,2の3段階でチェックが入ります。

「歯ならび・かみ合わせ」では、「0:異常なし」、「1:要観察」、「2:要精検」の3つに分かれます。
各項目それぞれについてご説明します。
(学校により記載方法は異なりますが、それぞれ3段階で読み替えてください。)


「2:要精検」
かなり重度な不正咬合があって矯正治療を要する。本人・保護者から矯正治療の相談があり、専門的な診断が必要。」としています。

・下顎前突:2歯以上(永久歯)の反対咬合
      (いわゆる受け口))
・上顎前突:オーバージェット7〜8mm以上
      (横から見て、下の前歯より上の前歯が大きく前に出ている)
・開咬:上下切歯(前歯)間に6o以上空隙
    (奥歯が咬んでも、前歯が咬まない)
・叢生:歯冠幅径の1/4以上が重なっている
    (いわゆるデコボコ)
・正中離開:上顎中切歯間に6mm以上の空隙
      (上の真ん中の前歯の間の大きな隙間)

他にもありますが、以上が代表的な「2:要精検」の症状となっています。

一部例外は考えられますが、まず矯正治療の適応だろうと思われる重度の症状が並んでいます。

このチェックが入った際には、一度矯正歯科専門医院での相談をお勧めします。


「1:要観察」
こちらは、「軽度な不正咬合があって、定期的な観察が必要」としています。

・前歯が反対咬合ではあるが、永久歯交換まで経過観察。
 (反対咬合だが、まだ前歯が乳歯のため経過観察)
・前歯が舌側転位しているが経過観察。
 (前歯が後ろから生えてきているが経過観察)
・上顎犬歯の萌出余地不足が心配されるが経過観察。
 (いわゆる八重歯になりそうだが経過観察)

以上が代表的な「1:要観察」の症状となっています。
不正咬合でいうと、軽度から中等度の症状と考えられます。

この「1:要観察」が一番判断の難しいところかと思います。
「要観察の場合は治療が必要ないのか?」
「定期的な観察はどうするのか?」
上記2つが問題となってくると思います。

要観察の場合は治療が必要ないのか?
(治療時期はまだ先になる可能性も考えられますが)矯正治療の適応となる可能性が高い状況だと思います。
ですので、一度矯正歯科専門医院、もしくは矯正歯科専門医院と連携している歯科医院、で相談した方が良いかと思います。

定期的な観察はどうするのか?
むし歯・歯肉炎等の定期管理をかかりつけ歯科医院で行い、年に1〜2回程度矯正歯科専門医院でチェックしてもらうのが理想的かと思います。
矯正歯科専門医院を受診しない場合でも、歯ならび・かみ合わせに問題がある場合は、むし歯・歯肉炎等のリスクが高いことが多いですので、かかりつけ歯科医院での定期受診をおすすめします。


「0:異常なし」
文字通り「異常なし」です。
ただ学校歯科健診にはやはり限界があります。ですので、「異常なし」でも矯正治療の適応となることがあります。
気になるところがありましたら、矯正歯科専門医院、もしくは、かかりつけ歯科医院で相談してみて下さい。


以上、項目の説明となります。

最後に、学校健診での指摘は必要なことですが、小さい頃から定期的に歯科医院にて診てもらうことの方が大事かと思います。
予防可能であればできた方がいいですし、早期に治療した方が良いことも多いです。
歯ならび・かみ合わせに関して言えば、矯正歯科専門医院、もしくは矯正歯科専門医院と連携している歯科医院、での定期受診が良いと思います。