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ポカンと口を開いた、口呼吸が疑われるお子さんがよくいらっしゃいます。小児の口呼吸の問題点およびその対策について以下にまとめました。
小児の口呼吸による主な問題
● 鼻呼吸による外気のフィルター機能が働かない。呼吸がしづらい
→ 風邪などの疾患や睡眠の質などに影響を与える。
● 口が乾燥する
→ 歯肉炎、歯の着色、口臭、むし歯等が起きやすくなる。
● 口の周りの筋肉・骨格に悪影響を与える。
→ 歯ならび・かみ合わせが悪くなる。主に上顎前突(出っ歯)、叢生(凸凹)。
小児の口呼吸の主な原因と対策
● 扁桃腺の肥大や鼻炎・蓄膿症等での鼻閉により、鼻呼吸ができない。
→耳鼻咽喉科による鼻炎治療や扁桃腺摘出などにより鼻呼吸を可能にする。(耳鼻咽喉科)
● 上顎前突などの不正咬合により、口を閉じることができない。
→ 矯正歯科治療により、口を閉じることを可能にする。(矯正歯科)
● 習慣性で口が開いている。
→ 鼻呼吸を意識する。口の周りのトレーニングを行う。(矯正歯科、歯科など)
最後に
口呼吸には、様々な問題が隠れており、原因に応じて対策が必要です。ただ、複数の要因により起こっていることが多いです。
最後に、口呼吸ではないと思われる場合も、以下のことを確認してみて下さい。
・唇は、閉じていますか?
・舌の先は、上あごに触れていますか?
・奥歯は、かんでいませんか?
口呼吸の方は、意識しないと、ポカンと口を開け、舌の先が下あごの前歯付近にあることが多いです。
また別問題となりますが、意識しない状況で、奥歯がかんでいる場合は、顎関節症のリスクがあります。
・軽く上と下の唇を閉じる
・舌は上あごにつける。
・上と下の奥歯は、軽く離す。
以上意識してみてください。