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院長コラム >
不正咬合は、永久歯が萌出し始める小学校低学年くらいから顕在化してくることが多い疾患です。
原因は、大きく二つに分かれ、一つは生後よりある程度決められた大きさ、形などによるもの、もうひとつは生活習慣によるものです。
前者は治療以外では基本的に変えられませんので、不正咬合を予防するためには後者に対応することになります。
主な不正咬合の悪化要因となる生活習慣
● 口呼吸
口が開いていることにより、上顎前突(いわゆる出っ歯)が発生することがあります。
→ 鼻疾患の治療、口を閉じる習慣づけが必要です。
● 指しゃぶり、舌突出癖など
上下の前歯間に指・舌等が入ることにより、開咬(前歯がかみ合わない)が発生することがあります。
→ 上記習癖の除去が必要です。
(図 公益社団法人日本矯正歯科学会ホームページより)
● 良く咬まない
良く咬まないことにより、歯列発達が促されないと言われています。
→ 食事時に良く咬む習慣づけが必要です。
● 歯みがきの不良
乳歯のむし歯により、永久歯の萌出方向が変わり、不正咬合を起こすことがあります。
→ 歯みがきの習慣化、むし歯の早期の処置が必要です。
ただ、不正咬合の症状が出てきてから生活習慣を治そうと思っても、不正咬合が悪い生活習慣を助長することも多く、なかなか難しいです。
ですので、上記の生活習慣や症状が認められた際には、治療も含め早めの対応が必要です。